| ボローニャにてクラスメイトと |
本ブログはジョンズ・ホプキンス大学SAISに留学を考えている皆さまへの情報発信を主眼に置きながら、学校や各キャンパスの所在地であるワシントンDC、ボローニャ、南京などの事情をご紹介するものです。
2015/12/07
Ichi
Ichiさんは2015年12月に修士課程を終える在校生です。コンサルティング会社に勤務した後、災害対応を行うNGOで活動、INSEADとSAISでMBAとMAを取得するDual Degreeに取り組んでいます。
2015/11/23
Kenji
Kenjiさんは2014年に修士課程を終えた卒業生です。約6年半の政府勤務の後、公費派遣でSAISへ留学しました。1年目をボローニャで、2年目をDCで過ごしました。現在はまた政府で働いています。SAISでの専攻はエネルギー、資源、環境学(ERE)でした。
それと、何といってもヨーロッパにいると旅行が出来るんです。ボローニャ空港も近く、そこからどこへでも行けますよ。欧州で開催されるイベントにも参加し易いです。毎年ウィーンでIAEA主催のボウルにSAIS全員で行くのも恒例になっています。バスを何台か仕立てて、ウィーナーワルツを踊りに。食べ物も美味しい。勉強で小腹が空いたらピザをサッと買いに行って、食べて図書館に戻る、とか幸せでした。ヨーロッパの国際機関でインターンする人も多かったですね。人権、環境分野ならヨーロッパも有りだと思います。ウィーンにも幾つかありますしね。
ボローニャ・センターはDCに比べると学生の数が少ない分、授業の数は少ないかも知れませんね。私は1年目に必修科目を詰め込んで、2年目で選択科目でDCの選択科目をたくさん取るようにしました。ボローニャはビッディングがあまりないので、2年目にポイントを温存して、DCで好きな授業を取りやすいかも知れません。外部のスピーカーを招くセミナーにヨーロッパの著名人が来たりするのもボローニャならでは。そういえば、経済の教授はイタリアのレンツィ首相のアドバイザーになりましたが、忙しい中でもSAISの授業を引き続き持ってくれています。ボローニャ・センターはコミュニティが小さく、外に行くとイタリア語しか通じないので、結束力が強いことは間違いありません。DCでチャオなんて挨拶している人はみんなボローニャ出身者ですよ。
| 恒例のIAEA Ballの前に、ウィーン市長のレセプションにて、日本人の同期と。右がKenji。 |
簡単に経歴を教えて下さい。
もともと環境に興味がありました。京都に住んでいて、京都議定書の話題なども身近に感じられ、将来は政治家か公務員になろうと思っていました。一橋大学の社会学部に入ったのですが行政法ゼミに参加して、専門は行政法みたいになりました。環境と開発の両立を政策面で進めようと国土交通省に入って6年働いて、その間に河川行政、経済政策などを担当しました。外務省に出向し、南太平洋における経済協力の一環で環境問題を扱ったこともありました。温暖化対策など、太陽光パネルの設置を経済協力で行ったりしましたね。留学のきっかけは?
中学生の頃、イギリスに短期間いたことがあったり、外務省への出向があったり、その中で海外に行きたいという想いが強くなって来たところでした。政府なので留学制度があり、だったら行こうじゃないか、と。周りは公共政策大学院に留学する向きが多いものの、SAISは大枠では政策系に分類されます。他の政策大学院はよりドメスティックな視点で政策を学ぶのに対して、SAISはどちらかというと国際関係の中で政策を議論してゆきます。日本から留学するとすると、公共政策ではアジアとの政策協力などの視点も重要なので、国際系がいいな、と。SAISで作るネットワークも、そうした視点をシェアする人々が多いので、自然と国際的になります。それも魅力でしたね。SAISの印象を教えて下さい。
プロフェッショナルな学校という印象ですね。教授、生徒ともに。アカデミックというより実務的なスキルにフォーカスしています。例えばGlobal Eletricity Marketの授業ではエネルギーのポートフォリオに関するポリシーペーパーを書いたし、EREの官民連携(PPP)の授業では環境問題に対応するためにどう民間の力を活かしてゆくか、という観点で実際にファイナンスモデルを構築してプレゼンをしたりしました。周りの学生はエネルギー会社出身、国際機関やNGOで環境に取り組んで来た人、など面白いバックグラウンドの人がいましたね。卒業後は、例えばコンサルや世銀なんかで、またエネルギーや資源関係の仕事に就く人が多い印象です。ボローニャの印象はどうでしたか。DCと比べてどう違うのでしょうか。
ヨーロッパの雰囲気は全然違います。教授陣、生徒もヨーロッパ系が多いんです。ボローニャだけのプログラムでMAIAなどの学生も一緒にいるんですが、彼らを含めるとやはりヨーロッパ人が多くなります。いろいろなところでヨーロッパの視点を感じましたね。欧州は難民問題や、ロシア関係から直接影響を受けます。ドイツのエネルギー転換にも熱い注目が注がれていました。ロシアの天然ガス供給への依存も重要な論点として議論されましたね。これは授業だけではなくて、その他の機会に関してもです。ボローニャ大学の授業も取れて、同級生はビジネススクールの授業に潜り込んでいました。現地の学生と一緒にパーティをしたりなんてのも。クラスメイトの一人はボローニャ大学のオーケストラに参加していました。それと、何といってもヨーロッパにいると旅行が出来るんです。ボローニャ空港も近く、そこからどこへでも行けますよ。欧州で開催されるイベントにも参加し易いです。毎年ウィーンでIAEA主催のボウルにSAIS全員で行くのも恒例になっています。バスを何台か仕立てて、ウィーナーワルツを踊りに。食べ物も美味しい。勉強で小腹が空いたらピザをサッと買いに行って、食べて図書館に戻る、とか幸せでした。ヨーロッパの国際機関でインターンする人も多かったですね。人権、環境分野ならヨーロッパも有りだと思います。ウィーンにも幾つかありますしね。
ボローニャ・センターはDCに比べると学生の数が少ない分、授業の数は少ないかも知れませんね。私は1年目に必修科目を詰め込んで、2年目で選択科目でDCの選択科目をたくさん取るようにしました。ボローニャはビッディングがあまりないので、2年目にポイントを温存して、DCで好きな授業を取りやすいかも知れません。外部のスピーカーを招くセミナーにヨーロッパの著名人が来たりするのもボローニャならでは。そういえば、経済の教授はイタリアのレンツィ首相のアドバイザーになりましたが、忙しい中でもSAISの授業を引き続き持ってくれています。ボローニャ・センターはコミュニティが小さく、外に行くとイタリア語しか通じないので、結束力が強いことは間違いありません。DCでチャオなんて挨拶している人はみんなボローニャ出身者ですよ。
卒業後のキャリアにSAISの経験はどう活かせるでしょうか?
語学、それと外国人と折衝するスキル、SAISを通じて得られる人的ネットワークは非常に価値あるものです。今も対外関係の仕事をすることがあります。少し前に、香港に出張がありました。不動産投資に関する監督、規制、制度設計といった内容を海外の投資家に対して説明し、彼らからの声を聞くんです。来月はシンガポールの政府関係者がやってきて、また話をしたりします。そういうところで、やはりSAISの2年間は役立っているな、と思います。ちなみに香港ではSAISの同期がCitibankで働いていて、コーヒーを飲みながら意見交換しました。ネットワークということで言えば、SAIS在学中に話を聞きに行った人、例えばミャンマーについて書いているときにミャンマー大使館の人に話に行きました。同級生や教授だけではなく、そうしたところから出来るネットワークは日本にいては作れませんよね。SAISを目指す方に何か一言お願いします。
SAISに行けば幅は広がります。仕事も、キャリアも、ネットワークも。これはぜひ経験して欲しいですね。SAISのボローニャ・プログラムは、一粒でDCとボローニャ二度美味しい。これはやらないと。DCで仕事を探す人にはハンディキャップが出来るかも知れませんが、でもそれを補って余りある経験ですよ。| ボローニャの街には800年前からずっと残されているポルティコ(アーケード)が張り巡らされています。 |
2015/11/18
Kenji
Kenjiさんは2015年に国際経済金融学修士課程(MIEF)を終えた卒業生です。約5年半の日本銀行勤務の後、会社派遣でSAISへ留学しました。現在は日本銀行に戻っています。
最大のメリットは、1年で経済/ファイナンスの学位が取れるという、米国の大学では数少ない特徴を有しているため、早く社会に出たいという、時間的・金銭的な制約が多い人、そしてSAISの中でも数字に強いといった印象を、あくまで第一印象としてですが、就活の面接官に持たせたいと考えている人には、魅力的かと思います。一方でトレードオフとして、在学中に就職活動やインターンをやりたくても、講義の合間に行わざるを得ないため、Spring Semesterは両立に苦労する人が多々見られました。
プログラムの人数が35人と少ないこともあって、全授業のうち半分くらいがクラス単位、あるいはクラスを半分に割る程度で行われるため、学生間の仲が良くなりやすく、規模的にも中高のクラスに近いイメージである半面、グループワークなどでひとたびひずみが生じてしまうと、その後のキャンパスライフにも影響が出てしまう(笑)といったことも起こるようです。
授業は、履修できるクラスの種類に大きな制約があります。必修8科目、選択必修3科目がメインで、自由選択科目は3科目のみです。が、一方で、MAプログラムのようなBidding制度はなく、基本的に希望した講義は必ず履修することができるというのがメリットです。レベルは、自分の経験から言うと、大学の学部レベルと、大学院の中間くらいかなという感じです。良くも悪くも実証的なので、理論を学ぶというよりは、現実に起こっている事象にどのように当てはめていくか、といった実践的なところが主眼になると思います。
年齢層としては大きく二極に分かれます。数年の職業経験を積んでから、キャリアアップのために1年間学びに来た人、これは主に欧米系ですね、と、大学を卒業してそのまま進学して、在学中に就職先を探す人、これは中国人に多いと思います、の間には、大きな違いがあり、自然と普段のグループもその2つにわかれている感じです。
MAの方々と比べると、経済にフォーカスしている分数学力が高い半面、少し口下手な気がします。Skill Development Courseや、MA/MIEF混同クラスでディスカッションを行ったりすると、特にその傾向を強く感じます。英語圏外からの留学生が多いというのもその理由の一つかも知れません。GRE/GMATを見ると、MIEFの学生はQuantが高くてVerbalが低いといったこともあるようです。(参考)
特に、DCという町は国際機関が集中しており、インターンシップ等を通じて、卒業後にこういったところで働きたいと考えている人には、最適な場所なのではないかと思います。SAISの卒業生は、このような機関で数多く働いているので、内外のネットワークを通じてそういった人たちと接するチャンスに恵まれやすい、というのも、SAISの大きなメリットではないかなと思います。
MIEFについていうと、2014年にできたばかりなので今後いろいろ変わっていく可能性はありますが、国際関係というよりはその中でも国際経済や金融といったフィールドについて、将来を考えている人におすすめかと思います。ただ、正直結構ハードかつ濃縮された1年間になると思うので、ある程度卒業後にどんなことがやりたいか、といった方向性がある程度固まっている人にはおすすめですが、そうでなく、国際関係全般を学びながら将来を決めていきたいと考えている場合は、MAプログラムを選んで、夏休みにインターンをやりながら考えていく、といった戦略をとった方がいいかもしれません。
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| 2014年10月の世銀・IMF年次総会にて |
簡単に経歴を教えて下さい。
大学、大学院と経済学を学び、日本銀行に入行しました。日本銀行では、海外経済、金融市場のリサーチを行った後、日本経済の調査を行いました。2014-15年にSAISのMIEFで修士号を取得後、現在は中長期的な視点から、経済・ファイナンスのリサーチを行っています。留学のきっかけは?
海外経済や金融市場の調査を行う中で、実体経済と金融市場の相互リンケージ、また国と国、地域と地域の間の関係性や、経済ショック、政策のスピルオーバー、コンテージョンなどについて学びたいと思ったのがきっかけです。また、留学を通じて英語力を伸ばすとともに、他の留学生や現地の国際機関の方とのネットワークを作っていきたいと考え、留学を志望しました。SAIS、特にMIEFプログラムの印象を教えて下さい。
1年間ということもあって、非常にインテンシブです。Summer(7-8月)、Fall(9-12月)、Winter(1月)、Spring(2-4月)、Capstone(5-6月)と、11か月で14科目54Creditを取得する必要があり、正直結構忙しいというのが特徴です。このほかに最大2科目までMAの講義を選択で履修することが可能です。そういえば、Bodnar教授が”Sleep is optional in this program”という迷言を吐いていました。学部レベルの経済学の知識が、入学時点で求められるため、経済系・理系以外の学生は、事前にある程度この分野を勉強していないと、スタートダッシュで躓いてその後ズルズルいき、単位取得に苦労する、といったケースも見られます。最大のメリットは、1年で経済/ファイナンスの学位が取れるという、米国の大学では数少ない特徴を有しているため、早く社会に出たいという、時間的・金銭的な制約が多い人、そしてSAISの中でも数字に強いといった印象を、あくまで第一印象としてですが、就活の面接官に持たせたいと考えている人には、魅力的かと思います。一方でトレードオフとして、在学中に就職活動やインターンをやりたくても、講義の合間に行わざるを得ないため、Spring Semesterは両立に苦労する人が多々見られました。
プログラムの人数が35人と少ないこともあって、全授業のうち半分くらいがクラス単位、あるいはクラスを半分に割る程度で行われるため、学生間の仲が良くなりやすく、規模的にも中高のクラスに近いイメージである半面、グループワークなどでひとたびひずみが生じてしまうと、その後のキャンパスライフにも影響が出てしまう(笑)といったことも起こるようです。
授業は、履修できるクラスの種類に大きな制約があります。必修8科目、選択必修3科目がメインで、自由選択科目は3科目のみです。が、一方で、MAプログラムのようなBidding制度はなく、基本的に希望した講義は必ず履修することができるというのがメリットです。レベルは、自分の経験から言うと、大学の学部レベルと、大学院の中間くらいかなという感じです。良くも悪くも実証的なので、理論を学ぶというよりは、現実に起こっている事象にどのように当てはめていくか、といった実践的なところが主眼になると思います。
MIEFプログラムの学生はどんな人々でしたか。
まず、私の学んだ2014-15年クラスに関して言うと出身地域という意味では、米国が3割、中国が3割、その他4割といった感じです。男女比はほぼ1:1です。年齢層としては大きく二極に分かれます。数年の職業経験を積んでから、キャリアアップのために1年間学びに来た人、これは主に欧米系ですね、と、大学を卒業してそのまま進学して、在学中に就職先を探す人、これは中国人に多いと思います、の間には、大きな違いがあり、自然と普段のグループもその2つにわかれている感じです。
MAの方々と比べると、経済にフォーカスしている分数学力が高い半面、少し口下手な気がします。Skill Development Courseや、MA/MIEF混同クラスでディスカッションを行ったりすると、特にその傾向を強く感じます。英語圏外からの留学生が多いというのもその理由の一つかも知れません。GRE/GMATを見ると、MIEFの学生はQuantが高くてVerbalが低いといったこともあるようです。(参考)
卒業後のキャリアにSAISの経験はどう活かせるでしょうか?
自分は元々、国際経済や金融を学んで帰国後のリサーチに生かしたい、その中で、国際関係にも手を伸ばしたり、ネットワーク形成を行いたいといった志望動機を持ってSAIS-MIEFを選んだので、学んだことは、DCにおける多くの出会いと合わせて、帰国後の仕事に強く生きているかなと思います。特に、DCという町は国際機関が集中しており、インターンシップ等を通じて、卒業後にこういったところで働きたいと考えている人には、最適な場所なのではないかと思います。SAISの卒業生は、このような機関で数多く働いているので、内外のネットワークを通じてそういった人たちと接するチャンスに恵まれやすい、というのも、SAISの大きなメリットではないかなと思います。
SAISを目指す方に何か一言お願いします。
卒業後のキャリアとして、ワシントンDC、特に国際機関、世銀や米州開発銀行などを考えている人には、SAISは非常に良い選択だと思います。先にも書きましたが、SAISマフィアというネットワークはこの都市では非常に強く、ブランド力を最大限に活用することができます。もちろん自分自身が動かないと何も始まらないのですが、米国は日本の就活に比べ、ネットワークがものをいうのもまた事実だと思います。MIEFについていうと、2014年にできたばかりなので今後いろいろ変わっていく可能性はありますが、国際関係というよりはその中でも国際経済や金融といったフィールドについて、将来を考えている人におすすめかと思います。ただ、正直結構ハードかつ濃縮された1年間になると思うので、ある程度卒業後にどんなことがやりたいか、といった方向性がある程度固まっている人にはおすすめですが、そうでなく、国際関係全般を学びながら将来を決めていきたいと考えている場合は、MAプログラムを選んで、夏休みにインターンをやりながら考えていく、といった戦略をとった方がいいかもしれません。
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